架神恭介、辰巳一世著書の「完全教祖マニュアル」めっちゃおもろかったで!!
宗教っていうザックリしたものを、教祖に成るためのマニュアルという切り口で、わかりやすく解説している名著やで!!
前半の感想に関してはこっちの記事で書いてるから良かったら見てな!
ほな後半の感想書いていくでな!
前半の思想編とは違って
後半は実践編になってるな!
前半で教義をかためて、教祖となる土台が出来たってことやな!
だから次は実践や!!
ってことやな!!
実践編もめっちゃおもろかったで!!
第五章 布教しよう
いよいよ布教ということで、ここでは3つの人を優先的に布教しよう!
と言ってるで
- 弱ってる人
- 金持ちの人
- 親戚
弱ってる人はさらに
- 心身が弱ってる人
- 社会的弱者
この2つがあるとされてるわ
こう見ると弱いもんに付け入ってるような感じになるけど、実際にそれで人が幸せになるならむしろ救いであるから、まずは優先的にこの人達を救ってあげようとも言い換える事ができるな。
実際、仏教だって生老病死で、悩んでいる人達を対象にしているし、キリスト教も、貧困層にも分け隔てなく接することで、一気に信者を獲得したっていう話が書かれているで。
次は金持ちの人やけど
やっぱり教団を強固なものにするためには、金持ちのパトロンが必要やねんて!
お釈迦様も早期にお金持ちが信者についたから、拡大のスピードが上がったらしいで!
そしてこの章でのコラム
「お金を巻き上げる宗教」では考えさせられることが書いてるで
新興宗教が信者から多額の寄付を募るっていう行為は、一般的に見ると「胡散臭い、線のだ、ひどい宗教だ」というふうに思われるかもしやんけど、
じつはそれなりの道理が通ってるとのことやねん
それは
- 現代の資本主義ではお金の意味が過剰に評価されている
- その結果として、経済力が低い人が負け組になる
- 本来お金はそれ自体が目的でなく幸せになるための手段だから、お金がなくても幸せで有ることが出来る。
という前提を踏まえて、
とは言っても、現代でお金が無くても幸せだという価値観を持つことは難しいから、
宗教を通してお金を捨てる(寄付する)ことで、強制的にお金がない状態を作ってあげる必要があるとしてるねんな
だから、物質的な価値ではなくて、教団での生活のほうが価値がある、幸せやで!
っていう価値観の転換を行うことが出来るねんて
なんか、これを聞いてもさ、結局騙されてるような気もするし、胡散臭いけど
今我々の価値観て現金宗教みたいなところもあるやん?
お金ないとイケないし、お金のために自分を傷付けるし、お金が無いから不幸せやし
、それとさお金を全額寄付しても、新しい価値観で過ごせてる人達って
どっちが幸せなんやろうな?
って考えるとなんとも言えなくならん??
後重要なのが、コミュニティの形成と、そのコミュニティを強固なものにするためのイベント開催と、更に非日常的な空間を演出する宗教建築が重要やねんて!
それぞれキチンとした理由があって、合理的に機能しているんやけど、やっぱり宗教って凄いよなって思うよな。。
これだけ人を巻き込んでいける力があるってのは、凄いことやで。
第六章 困難に打ち克とう
実際に教団として成り立ってきたら次は、他宗教とどういう付き合い方をするかがとわれるねんて、
他宗教を完全に排他するのか、認めていくのか、この辺が重要としてるわ!
本書では、現代では完全に排他の方向性は難しいから、容認しながら寛容的な態度をとったほうがいいとしてるな!
そして次は異教徒の問題が挙げられてて、
ようは教義が固まってくると、その解釈の差がうまれてくるねんな、そこで違う解釈をする人達が異教徒になるわけや
キリスト教でも異教徒はたくさんあるって、実際にめっちゃ迫害もしてきたらしいねんけど、この異教徒とどのように付き合うかも重要になってくるねんな!
第七章 甘い汁を吸おう
この言葉だけ聞くとやらしいけど、
教祖であるメリットを存分に活かしながらより信者の信仰を強めようっていうことやな
そのメリットは
- 出版をだす
- 不用品を売る
- 免罪符を売る
- 寄付金もらう
この4つが挙げられるねんて
まず出版物を出すメリットが
- 信者が買うから予め販売数が確保されている
- 信者が友だちにあげたりなど、布教のツールにも成る
- 口伝だとあやふやな部分があるが、文字化することで、その曖昧さが消えて長く正しい信仰が続く可能性があがる
っていうのが挙げられてるわ
たしかに!!!!!!!
次は、不用品を売りつけるやけど、
実際に仏教の例だと数珠や戒名をあげてるけど
これらのものって実際の価値判断って難しいやん?
でも教義を土台にすると、それらに意味が出てきて、更に社会的ステータスにも関係してくるねんて
要は身につけるものがアイデンティティとかかわってくるねんやろうな!!
免罪符を売るのも寄付を募るもの、
信者は免罪符を買うことで救われるし、寄付っていう行為を肯定してあげると、寄付することで救われるねんな
教団も潤うし、お金払ってる側も幸せやしかなりwinwinの関係が結ばれるわけやな!
第八章 後世に名を残そう
最後の章やけど、ここまで来たらある程度教団は大きくなってる前提で、
国教化を狙おう!
と言ってるな!
何無茶なこと言ってるねん!
って思うかもしやんけど、実際
キリスト教ではローマ帝国ではめっちゃ迫害されてても、数百年後にはローマ帝国の国教になってるねんて
そして国教化するためには、3つの方法があって
- 信者たちと合わせて国を実力で立ち上げる
- 国王を信者に入れる
- 数の力で押し切る
これらの方法があるらしい!
実際にそれぞれの宗教もこれらの方法で国教化していってんて!
なんか突拍子もない事言ってるようやけど、実際に起こってることやから説得力があるよなぁ!
これで全ての章の感想が終ったで!
結局
信じる側か信じさせる側になるわけやん?
そして、信じる側の方がほとんどなわけやん?
その時に、正しい宗教を信じたほうが良いし、中には邪な新興宗教だってあるわけやし、そのへんの正しい軸を持つためにも、本書は面白いと思うわ!
あとは、結局会社もさ宗教みたいなもんやん?
要は組織の強化っていう観点で見るとさ、宗教ってめっちゃ学べることおおいとおもうねんな!
そんな観点から完全教祖マニュアル見てもオモロイと思うで!!
これは見る価値がる名著やで!!!!
信じるか信じないかはあなた次第やで!