今回はディープワークを実践する方法を紹介します。
ディープワークの定義に関してはこちらを御覧ください。
インターネットの普及で常に何かに繋がっている現代ではディープワークをするのがとても困難だと言われています。
そんななかディープワークを実践するための方法を紹介します。
ぜひ自分に合った方法を取り入れてみてください。
目次
ディープワークを実践する方法
今回はこの本の内容を参考にしています。
大事なことに集中する―――気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法
実践する方法
- 自分のスタイルを見つける
- 集中する前の儀式を作る
- 意図的に缶詰になる
- 一人でやらない
- 「何を?」「どのように?」を分けて考える
- 戦略的に休息を取る
- 瞑想する
それぞれ説明していきます。
自分のスタイルを見つける
まず自分のスタイルを見つけることが何よりも重要です。
これは自分の職業や性格などを考慮して最適な解を見つけていくのがいいでしょう。
本書には4つのタイプが紹介されています。
あくまで参考ですので自分で考えてベストを見つけることが重要だと思います。
修道生活的なスタイル
これは1つの目的を追求するための究極の方法です。
シャローワークを排除することによってディープワークを最大化する考え方です。
これを実践出来る人は明確な目的がありそれに価値があると思える人です。
ドナルド・クヌースさんの例だと彼はメールアドレスを持ち合わせていないみたいです。
毎日のようにやり取りがあるシャローワークを断絶することにより本来重要な価値があることに意識を向けることが出来るということですね。
2次方程式的なスタイル
これは簡単に言えばディープワークする時間とシャローワークする時間を意図的に分断するという考え方です。
例えば一週間の週末4日間だけディープワークをする。それ以外は柔軟に対応する。
と言ったようなことです。
1年単位や四半期単位で分断するのもありです。
この場合の注意点は、ディープワークする時間の最小単位を少なくともまる1日費やすということです。
午前中はディープワーク、午後はシャローワークというのはこの2次方程式的なスタイルでは無いということですね。
リズミックなスタイル
これは毎日の習慣にディープワークを取り入れるという方法です。
毎日ディープワークをする時間を習慣に取り入れる手法です。
この場合は複雑で人との関わり合いが多い仕事のスタイルの人に向いています。
習慣化するほうほうとしてチェーン方式というものが紹介されていますが、ここでは割愛します。
2次方程式的なスタイルに比べてより深い思想を得ることは難しいが、年間のディープワーク総量は多くなる傾向があるとしています。
ジャーナリスト的なスタイル
これは非常に難しいと思います。
おそらく才能か基質ですね。
ジャーナリスト的なスタイルとはディープワークが可能なところへどこでも組み込むということです。
空き時間をみつけると、20分や1時間でもすぐに集中してディープワークをすると言ったものです。
本書ではこの方法では成功をおさめるのは難しいとしています。
もはやこれはディープワークの定義からするとずれてますしね。
脳の構造からもなかなか難しい方法だと思います。
脳は注意残余という物があり、前のタスクから完全に切り替えたと思っても、実はまだ前のタスクのことを考えているもので、実際に実験を行うとタスクを切り替えた方がパフォーマンスが落ちるという報告もあります。
ですので、完全に切り替えれるような休息やタスクの終了というプロセスを経ないとなかなか効率よく進めることは出来ないので、このジャーナリスト的な方法はなかなか難しいと思います。おすすめできないですね。
以上が4つのスタイルです。
自分に合ったスタイルを見つけて生活週間のなかに真に重要な課題に取り組むディープワークを実践してみてください。
集中する前の儀式を作る
これはディープワークするにあたっての準備や環境を決めておこうということです。
習慣の一部にすることによりディープワークへの抵抗が最小限になりディープワークの時間も維持しやすいということです。
多分脳が、「あ!この儀式のあとは集中するんだな!」というふうにプログラミングされて、スムーズに集中状態になれるということでしょう。
ここで紹介されているのは、
- 場所を決める
- 時間を決める
- ルールを決める
- 事前の行動を決める
です。
集中する場所を決めておくのが効果的です。
普段から集中することが出来る場所があったらそれをストックしておくことをおすすめします。
よく作家さんとか小説家さんとか漫画家さんとか、作業するときはどっかカフェで作業するとか言う人いるじゃないですか。
あれも集中するための場所を決めているんですね、そうすることで習慣化されてディープワークに移行しやすいのでしょう。
時間を決めるのは、スタイルにもよるので割愛します。
集中には自分に合った最適な時間があるのですが、それに関してはまた別の機会にまとめます。
最後にルールや事前行動を決めるです。
たとえば、コーヒーを飲むとか、集中するときはこの万年筆を使うとか、
なんでもいいのですが行為やモノと集中を結びつけるようなルールを設けてあげることがこの儀式のポイントになります。
こちらも、普段から集中出来たといういいイメージがあるアイテムや儀式をメモっておいて自分に最適なモノをスタイルに組み込むといいでしょう。
意図的に缶詰になる
先程の集中する場所と時間を決めておくという項目に近いのですが、もう強制的にどこかに引きこもって缶詰になり集中するということですね。
有名なハリー・ポッターの作者は、自宅でハリー・ポッターを執筆せずに、家の近くの5つ星ホテルのスイートルームで引きこもって執筆するらしいです。
環境を根本的に変えることでディープワークへを後押しするという考え方です。
一人でやらない
これは一見矛盾しているんですが、一人の考えで到達できるレベルより人々が偶然出くわして、活発な共同作業と新しいアイディアが生まれることで到達できるレベルのほうが優れているとう考えです。
ですので本書では「偶然の幸福な出会い」と「一人での熟考」の両方が可能な、環境がベストとしています。
「何を?」「どのように?」を分けて考える
何をしたらいいかわかっているのと、それをどのようにしたらいいか分かっているのとでは別問題なので、それぞれを同一として考えるのではなくて分けて考えたほうがより問題にフォーカス出来ますよという話。
ディープワークでもこの考え方が応用できて、ディープワークするのはわかったがどのようにすればいいのかとはまた別問題。
そこで企業が高度な戦略を首尾よく実行するための4つの規律が紹介されている。
- 最も重要な目標に絞って実行する
- 最重要目標のためのディープワークに注ぐ時間を指標にする
- ディープワークに注いだ時間を可視化する。
- 可視化したスコアをフィードバックしてリズムを作る。
この方法でより精度が高いディープワークが出来るということです。
なかなか意識が強くないと難しいですけどねこれは。。。
ここでのポイントは可視化と振り返りだと思います。
使った時間って認識すること難しいので、グラフなどで可視化することによって認識出来ますし、さらにそれらのデータが貯まることでより精度を上げるためにPDCAまわすことが出来ますしね。
戦略的に休息を取る
意思決定は無意識の心に解決案で見た方が良い場合がある。
厳しいルールの適用が必要な決定の場合は意識的に考えた方が良い結果が出るが、大量の情報や複雑で曖昧な情報を扱う場合は無意識の方が処理に向いている。
意識的に脳に休憩を与えることで、無意識が優位になり複雑な課題を処理できるようになるとう考え方。
また、自然の中で過ごすという休憩方法も紹介されており、
自然の中で過ごすことが集中力を上がることが実験で検証されている。
注意力回復理論といって、自然の中で自然の中で過ごすことによって集中力が回復する。
基本的に1日に集中できる時間は3時間から4時間が限界で、熟達者でもMAX4時間なので、初心者にとっては集中できる時間っていうのは1日に1時間から2時間というふうに限られている。
それなのに時間を無理やり集中しようとしても生産性が悪いので思い切って休憩した方が結果すべき時に集中できるということで生産性が高いという話。
ですので、あまり無理に詰め込みすぎないように本当に重要な時に集中出来るように戦略的に休息をとろう。
瞑想する
ここで言う瞑想というのはいわゆるじっとして何も考えない瞑想ではなく、ジョギングやウォーキングのようなに何か動きながらできることで、頭で1つの問題に注意を集中させるというトレーニング方法として紹介されている。
一つの物事を深く考える能力をトレーニングすることでディープワークの集中力を上げるトレーニングになるというわけだ。
以上がディープワークを実践する方法である。
初めのうちは習慣を継続することは困難かも知れないので、出来る範囲から自分の生活習慣に組み込んでいくことをおすすめします。
より詳しく知りたい方はこちらの本に詳細が乗っているので一度見てみることをおすすめします。良書です。
大事なことに集中する―――気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法