今回はいよいよ見やすい文章を書く方法「推敲編」をお教えします。
このシリーズは4部構成になっております。
準備編 | 文章の書き方を徹底解説!おすすめの本も紹介! |
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実践編 | ブログライティングの極意!【アクセスUP実践編】おすすめの本も紹介! |
推敲編 | この記事! |
記事作成の5つのSTEP | 作成中 |
「準備編」では文章を書くのに必要な事前知識や、事前準備について書かれています。
「実践編」では実際に文章を書く際に注意すべきテクニックを書いています。
「推敲編」では一度作成した文章を推敲する際のテクニックを書いています。
「記事作成の5つのSTEP」では学んだことを活かして実際に文章を作成する工程を5つのステップとしてまとめました。
では早速
目次
推敲の重要さ
推敲とは自分の書いた文章を読み返し、練り直すことです。
なぜ推敲が必要かと言うと、1度文章を書き上げるだけだと、文章の質は自分が思っているより低いからです。
ですので、一度冷静になって見直すことで、より文章の質を高めることが必要です。
書籍「うまくはやく書ける文章術」では
プロの作家やライターでも、一発で「うまい文章を掛ける人は多くありません。はじめから完璧を目指すのではなく、読む人の気持になって文章を磨き上げる姿勢が大切です。」と言っています。
要するに、プロでも一発で出来ないんだから、初心者はなおさら、一通り書いただけで満足せずに見直そうぜ!
という言うことですね。
でも「どうやって見直すの?」と方法がわからない方がいると思いますが
ご安心ください!
これから、文章を推敲する際のチェックポイントを紹介しますので、それを意識して見直して、違和感があるところを修正するだけで良いのです!
なぜ1度で完璧な文章が書けないのか
この章では、「なぜ1度で完璧な文章が書けないのか」の理由を説明します。
文章が1度で完璧に書くことが出来ない理由は2つあります。
- 文章を書いている途中では全体像を把握しきれない
- ミスに気づかない
まずは1つめ、文章を書いている途中に全体像を掴むのは難しいからです。その章の中での位置づけや文脈は把握出来ても、それが全体の中のどこに位置づくのかは、全体を作り上げないと把握することが出来ないです。
一部の天才は、文の完成形を書く前から把握できるかも知れないですが、そこまで緻密に考え抜くことは、普通の人だと逆に時間かかってしまいます。
だから、一度文章をかきあげたあと、全体像の中での文のバランスを調整する必要があります。
2つめは、人は必ずミスをするからです。
そのため、そのミスの確率を減らすために見直しが必要なのです。
皆さんも経験があると思いますが、テストを見直すと「なぜこんなミスをしてるのか?」というようなイージーなミスをしてしまうことがありますよね?
実際に書いているときには気づかないのですが、見直すと気づくことが多いですよね。
おそらく、アウトプットしている時の脳と、間違いを探している時の脳では使用する部分が違うので、そのため見直すとミスに気づきやすいのだと思います。
これらの理由から、文章は1度完成したら必ず最低2回は見直す必要があります。
- 推敲は必ず必要な工程
- 理由①文章を書いている途中では全体像を把握しきれないから
- 理由②ミスに気づかないから
それでは次に、推敲する際の心構えを紹介します。
推敲の心構え
1度文章を書いただけだと60%
まず、先程も説明しましたが、一度文章を書いただけだとせいぜい60%の出来だという認識を持ったほうがいいです。
その60%を限りなく100%に近づける作業が推敲になります。
サンクスコストを知る
人は、もの事を進めるのに、それに費やした時間やお金などの労力が多いほど、その物事に価値を感じます。
例えば観光地でお土産を買うのに何十分も並ぶのは、「ここまで来たんだから最後まで並んで買おう」という並ぶまでにかかったサンクスコストを計算して、この行為自体を価値があることだと正当化するからです。
それと同じように、文章も「書いたんだから消すのはもったいないなぁ」という感情が働き、なかなか削ることが出来ないのです。それが理性的には無駄とわかっていてもです。
そこでこのサンクスコストの考えを頭の片隅においておけば、「もったいないけど、それはサンクスコストのせいでバイアスがかかってるだけだ」と割り切ることが出来ます。
迷ったら削る
これは人ぞれぞれのルールでいいが、シンプルなのは、「この文は必要かな?」と考えて、結果が出ずに迷ったら、潔く削るというものが分かりやすい。
人は当たり前だけど、同じ情報を仕入れるのに、時間や文字量は少ないほうがいいに決まってます。
だから、もし迷ったらすぐに削るという癖をつけて置くことをおすすめします。
※もしブログの場合だと、別記事や別の章などに入れることで、対応するのもありだと思う。
第三者の視点で見返す
自分の作品はどうしてもいいものだと思いたいし、そう思っている場合が多い、
そこで、自分の作品を一度第三者の視点で見直す必要がある。
しかしなかなか客観的に見れないのも事実
そこで客観的に見直すことが出来るテクニックを5つ紹介します。
時間をおいてから見直す
作成してすぐに見直すと、まだ自分から完全に切り離されていないし、文を書いた時の記憶が残っているので、一度休憩を挟んで完全に気分が切り替わったら見直すのがオススメ。
すると、今度は読者視点でツッコミを入れながら文章を推敲することが出来る。
とは言ってもすぐにアップロードしたいだろうし、そのへんのバランスはおまかせする。
印刷して読む
基本文章はパソコンで打ち込んでいると思うけど、出来たものを紙に印刷して見直すのはオススメです。
ブログには関係ないけど、重要な書類とかは紙にして見直すことで間違いを発見しやすいことが分かってる。
あと、直接書き込んで再構成も視覚的にやりやすいので、紙にアウトプットしてから見直すのもオススメです。
音読する
文を読むときって頭の中で声にだして読んでいる人がほとんどなんですが、(音読っていいますし)それを実際に声に出すことで、文章の言い回しの違和感がより顕著にわかるので、お勧めします。
あと誤字も見つけやすいです。
他人に読んでもらう
第三者の視点が難しいなら第三者に任せよう!という作戦笑
もともこもないと思いますが、これは結構強力です。
ただ、あまり意見を取り入れすぎると逆にチグハグになってしまうことが多いので、自分の中である程度「何のアドバイスは聞いて何のアドバイスは聞かない」という軸を持っておくことをお勧めします。
スマホで見てみる
ブログの場合2/3以上がスマホで見られています。
しかしブログを書くのはPCであることが、多いです。
そこでギャップが起きてしまうので、スマホで見ることをおすすめします。
これには、違うデバイスでみると新鮮さがでて第三者視点になりやすいというメリットがあります。
あえて環境を変えてみることで、今まで気づかなかったことなどが気づけるようになるのでオススメです。
これ手軽に出来て効果高いです。
フォントを変えて見てみる
これも今まで見ているフォントと違うフォントを使うことで、新鮮さが増して初見で見たような気分で確認することが出来ます。
環境を変えてみるっていうのと同じですね。
こちらも手軽にできて、結構効果高いのでオススメです。
そしてフォントが違うだけで文章の印象がぜんぜん違うことに気がつくかと思います。
(どれだけ見た目が重要かってことが分かりますね。)
- 1度文章を書いただけだと60%
- サンクスコストを知る
- 迷ったら削る
- 第三者の視点で見返す
推敲の6つテクニック
それでは推敲する際のテクニックを6つ紹介します。
✓誤字脱字を確認
まずは誤字脱字がないかを確認しましょう。
ポイントは間違えやすい箇所があるのでそこを特に集中してみていくことです。
きちんとした内容の文に誤字脱字があるだけで印象が悪くなるので重要です。
✓主語と述語の一致を確認
2章の実践編でも説明しましたが、日本語は主語を省略する場合があるので、必ず主語は何を指しているかを意識して見直しましょう。
意外とチグハグな文章になっている可能性が高いです。
あと、複文の場合は、主語と述語が一致しているか確認しましょう。
文章構造が複雑になってわかりにくくなっている場合は、文章を分けることも視野に入れて見ていくことをオススメします。
✓文章が長くないか確認
簡潔に欲しい情報が提示されているかを確認しましょう。
構成上いらないものだったり、冗長な文章だったりするものがあると読み手が疲れて最後まで読んでくれない可能性が高まります。
そこで無駄を削るための5つの無駄を紹介します。
本筋と関連性が薄い情報
本当に主張したいこと、伝えたいことから関係のないものがあれば、それを迷わず削除しましょう。
ブログの場合は章を変えて、別のところでコラム的に言及するのもテクニックとしてはありです。
文章を良い返していると意外と、ムダな情報が多いです。
忙しい読みてはそこまで一度に多くの情報をインプットすることが出来ないので、
無駄な情報が無いか常に意識しておくことが重要です。
そのためには本当に伝えたいことが何か?を明確にしておく必要があります。その方法は準備編、実践編でお伝えしてますのでご参考ください。
重複する情報
本筋と関連性が薄い情報と同じように、1度出てきた情報は削るようにしましょう。
意図的に重要な部分を何度も言うことはアリですが、特別な意図がない限りは基本情報は重複しないことをおすすめします。
くどい言いまわし
「ということ」のようなくどい言いまわしは避けるようにしましょう。
以下を意識するだけでかなり印象は変わります。
- 準備するとします→準備します
- 私がやるようにします→私がやります
- を基準とするものです→を基準とします
- 宣言したいと思います→宣言します
ムダな接続詞
無くても意味が通るような接続詞は基本省略しましょう。
接続詞は文と文の構造を繋げる役目としては重要ですが、多用しすぎると堅い印象を抱くし、リズムも悪くなるので、無くても意味が通じるときは接続詞は省略するようにしましょう。
ムダな接続を見抜くコツは、基本的には「しかし」「だから」といった意味が逆転する逆説の接続詞は省略せずに「そして」「それから」のような順接の接続詞は省略出来る可能性があるので注意することです。
二重表現
こちらもくどい言いと似ていますが同じ意味を重ねた「二重表現」も気をつけましょう。
二重表現は以下のことを気をつければ大丈夫です。
- あとで後悔する→後悔する
- 必ず必要だ→必要だ
- 各部署ごとに→部署ごとに
- 連日暑い日が続く→暑い日が続く
- 思いがけないハプニング→思いがけない出来事orハプニング
- 最後の追い込み→追い込み
- まず最初に→まずor最初に
- はっきり断言する→断言する
- 今の現状→現状
- 日本に来日する→来日する
- 後ろへバックする→バックする
- 色が変色する→変色する
- あらかじめ予約する→予約する
- 公に公表する→公表する
- 頭痛が痛い→頭痛がする
二重表現は冷静にみると気づくんですが、意外と普段から使ってしまうんですよね。
✓句読点の位置が正しいか確認
句読点は文章のリズムを生んだり、読みやすくしたりするのに非常に有効ですが、気を抜くと変なところにつけがちなので気をつけましょう。
句読点をつけるべく9つのポイントを紹介します。
- 長い主語のあと
- 冒頭にくる接続詞や副詞のあと
- 逆説の助詞のあと
- 複数の情報を羅列するとき
- 情報や限定を示す語句のあと
- 時間が場面がかわるところ
- カギカッコの代わり
- 感嘆詞や応答のあと
- ひらがなが続いてよみにくいとき
これらが句読点をつけるべくポイントです。
9つも覚えるのが難しいと思う人は次の3つのポイントを意識すればいいです
- 文が長くて見にくい時
- テンポを出したい時
- 一息入れる時
基本的には見やすくテンポよくするために句読点は使うと覚えていただけれは実践でも利用できます。
✓指示語は指示対象が明確か確認
基本的にはくどくなるまで指示語を使わずに固有名詞を使うといいと思われます。
指示語は非常に便利なのですが、多用するとわかりにくい文章になってしまいます。
いつも思うんですが、指示語が何を指すかを聞く問題って昔あったと思うんですが、その回答率が低い文章って、問題解く側の読解力がないのではなくて、文章作成側の文章力が無いのが問題な気がします笑
とにかく指示語を使うときは慎重に使うようにしましょう。
✓語尾が一定でないか確認
これは実践編でも説明しましたが、同じ語尾が続くと稚拙な印象を受けます。
ですので、出来るだけ同じ語尾は避けるようにしましょう。
せいぜい同じ語尾が続くのは2-3回までが限界です。
- ✓誤字脱字を確認
- ✓主語と述語の一致を確認
- ✓文章が長くないか確認
- ✓句読点の位置が正しいか確認
- ✓指示語は指示対象が明確か確認
- ✓語尾が一定でないか確認
以上が推敲する際のテクニックです。
ここまで見ていただけた人は、文書を正しく書くことを理解出来たと思います。
実際に自分で文書を書いて実践しながら、学んだことを思い出して精度を高めていってください!
ほんと数字は正直なんで明らかに改善されていくことを体感できますよ。
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推敲編は特にお世話になっております。