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【映画評】#1 今更だけど『ダークナイト』について考察してみる

もう何度見たかわからないけど映画『ダークナイト』を見た。

久しぶりに見たけど改めてスゲー映画だなと思う。

今回はこの『ダークナイト』に関して心理学の観点も含めながら考察してみようと思う。

 

 

映画『ダークナイト』の考察

 

ダークナイトのテーマに関して今更ながら考察していく。

ヒースレジャーの怪演とか言われつくされてると思うのでもうそれは書かない!!笑

 

テーマ性

 

テーマは一貫して『裏と表』という表現がされている。

「正義と悪」「光と闇」「狂気と正気」

 

 

そしてこれらは全て文字どおり表裏一体だとされている。

面白いのがこのテーマ的対比があらゆるところで起きており、

そのベースを崩すことがなくストーリーが展開されているところだ。

 

 

そしてこのテーマ性が「バットマン」という典型的なヒーロではない存在の本質を捉えているところが凄いし映画自体に深みを増している理由だと思う。

 

 

「正義と悪」

 

「正義と悪」という対比の場合は

ジョーカーとバットマンという構図になるが、これも面白くて、ジョーカーはバットマンが存在しないと存在せず、またバットマンもジョーカーを含む悪党が存在しないと存在し得ない存在なのだ。

 

 

まさにコインの裏と表のようである。

 

 

バットマンとジョーカーが初めて対話するシーンでのジョーカーの印象的な台詞がある。

 

 

「俺は(お前を)殺さないさ、お前がいなきゃケチな泥棒に逆戻り、いやだ、お前が欠けたら生きていけない」

 

 

基本この映画ではジョーカーは常に真理側に近い立場で描かれている。

 

 

ジョーカーの発言や行動は破天荒に見えて、表裏の表に取り繕われて隠れている裏を暴き出そうとする一貫したある種の哲学的なものを感じる。

 

 

そこがこのジョーカーの魅力を増しているとこなのだ。

映画冒頭で

 

 

「昔の悪党は信じてた名誉とか経緯をな、今どきの悪党はどうだ、信念はあるか?」

という何故か強気の銀行マンの質問に対して

 

 

 

 

俺の信念はこうだ

「死ぬような目に遭った奴は”イカれる”」

と答えている。

 

 

 

つまり

 

 

善人の文明人でも、自分が死ぬような危機にさらされると、悪人になりうるということを言っているのだと思う。

 

 

こういうセリフってホントは凄い説明的で逆に冷めてしまう可能性が高いんだけど、ジョーカーが初めて顔を出すシーンと言ってる本人がイカれてるので、説明的なニュアンスが無く、無意識にこの映画のテーマ性を刷り込ますような作りになってるのが凄いと思う。

 

 

そしてなんだかジョーカーの方がカッコよく見えてくるのが、また表裏のカラクリを上手くついている作りになっている。

 

 

悪は正義なのだ。

 

 

「光と闇」

 

そしてバットマンの存在。

これはこの映画では闇として描かれている。

 

 

しかし、かつては光だったという描写がされている。

 

 

つまり、以前はバットマンが登場することで犯罪率は減り

 

 

バットマンは救世主である光として扱われていた。

しかし、バットマンの登場により闇の部分である犯罪が際立ち、光の象徴であったバットマンが逆に闇の存在として扱われるようになった。

 

 

ここでも光が強いとその分闇が濃くなるという表裏一体のテーマ性が適応されている。

 

 

そこでバットマンは新しい光の存在を求めて

デントという男に光の象徴をバトンタッチしようと考えていた。

 

 

「狂気と正気」

 

デントという男は正義の象徴として描かれている。

見るからに清廉潔白な行動タイプの検事で、真剣に町を良くしようと考えている。

 

 

デントは大きな意思決定をする時にコインに頼るという象徴的な行動をするのだが、実はこのコインにはカラクリがあり、表しかないコインなのだ。

 

 

そして、この表だけのコインは清廉潔白の検事デント本人を表しているのだ。

「幸運は自分で引き寄せる」とかカッコつけているが、この表だけのコインは

 

 

そう、この映画のテーマ性から大きくハズレる。

 

 

そんな真理から離れたモノを見逃すわけがない。

 

 

デントに目をつけたのがジョーカーさん。

 

 

彼の原則「死ぬような目に遭った奴は”イカれる”」

を適応して真理を浮き上がらせようとする。

 

 

そして経緯は省くが、大切な恋人を無くし自分自信死にかけることで、

 

 

彼は”イカれた”のだ。

 

 

このことでジョーカーの仮設は立証されたことになる。

 

 

デントは命が助かった大小に顔半分をやけどしてしまった。

半分は正義であり正気を保ったデント。

そして半分は悪であり狂気に染まったデント。

 

 

コインもまた裏面だけ焦げてしまったのだ。

 

 

最後に

 

映画のクライマックスでジョーカーは大規模な実験を行う。

これもまたバットマンとの初めての対話でのセリフなのだが

 

 

「世間のモラルや倫理なんてものは善人のたわごとさ」

「足元が脅かされりゃ(倫理なんて)ポイだ。たちまちエゴむきだしになる」

「見せてやるさいざって時、いかに文明人とかいう連中が

争い合うか」

 

 

と言っている。

 

 

ジョーカーさんの仮説

「倫理を振りかざす善人は自分の身が危険にさらされると倫理の崩壊が起こり、お互いの安全のために競い合う」

 

 

ジョーカーさんの実験方法

 

被験者約200名を2つのグループに分けます。

Aグループ100名は全員犯罪歴があり現在服役中の人

Bグループ100名は無作為に選ばれた前科のない人

AグループとBグループはそれぞれ別の船に乗船し、すぐに逃げることができない状況にします。

そして、それぞれのグループが乗る船に爆弾が仕掛けられたことを告げられます。

各グループにはお互いの船の爆弾を爆発させる起爆装置が渡される。

爆弾は約15分後に無条件で爆発するのだが、助かる方法を1つ提示される。

それは、相手の船の爆破装置を押し、爆発させることだ。

 

 

ジョーカーさんの仮説が正しければ

「自分を救うために他人を殺す」というものなのだが、

 

 

結果「お互い起爆装置を押さなかった」

 

 

つまりジョーカーの仮説は立証されなかったのだ。

 

 

「善人も悪人も良心があるよ!人ってそこまで悪じゃないんじゃないの?」

という救いを最後に提示した形になっている。

 

 

これは事実上ジョーカーの敗北を表しているのだ。

(でも最後のボタンを押さなかっただけで、明らかにボタンをおそうとする描写が何度もあった。特に善人側が悪人を殺そうとする描写の方がウェイトが重い)

そしてジョーカーが敗北するということは表裏一体の存在であるバットマンも敗北することになる。

 

 

正義の象徴であったデントが悪に染まってしまったことで、町の象徴であった光を失いかけたのだが、バットマンが自らその罪を被ることで、デントを最後まで光の象徴として民衆に提示し続けることを選んだ。

 

 

ホントは悪の面があるに正義の面だけを見せる。

ジョーカーが現れる前の世界に戻ったということになる。

バットマンは罪を被り悪の存在として闇に消えていった。

 

 

つまり、デントにある闇をバットマンが引き受けることで表裏一体の原則を保とうとしているのだ。

まさに「ダークナイト」なのだ。

 

 

やべカッコええ!!!!

ホンマにこの映画は名作だと思う。

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