最近の自分のテーマは「どうやったら集中できるか?」です。
集中するために必要なマインドや外部環境要因、生活習慣などを勉強しているのですが。
そのなかで見つけた本『没頭力』を読んだのでその書評を書きます。
『没頭力を読んで』
この本の感想は一言で言うと、誰に向けての内容なのかが分からなかったというものでした.
本書のコアな内容としては、『人生もっと楽しく上機嫌に生きようよ』という問題提起から、そのためには何かに没頭することが大切ですよという主張のものになってます。
なにかに没頭することは幸福の1要素というふうに説明していますそれに関してはその通りで大賛成です。
しかしこの本を読もうとするということは、何か没頭したいと思っている人、つまり現状に何か物足りなさを感じていて何か熱中することがないかなって探している人が読む本だと思います。
その人達が求めているのは、自分が何か没頭できるきっかけになるような内容だったり没頭するために必要なことだったりだと思うのですが
この没頭するための方法の紹介が没頭できる人視点の内容のため、没頭出来ていない人にとっては少し現実味が無い印象を受けました。
本書に書いている没頭するための要件というのはフロー理論を元にしていて、それには8つの条件があるとされています。
- ゴールとルールがはっきりしていてフィードバックが早いこと
- 目の前のことに100%集中していること
- 無意識に体を動かしていること
- 自分というものをなくしていること
- 時間の感覚がなくなっていること
- その場の状況を自分でコントロールできていること
- その行動自体が目的になっていること
- 自分の持っているスキルと課題のバランスが取れていること
という風に書かれているのですが,
これらすべて、没頭している人の状態のことであって
フロー状態になるための方法であったり科学的な根拠というのが本書には薄かったという印象です。
確かにそれぞれの没頭するための条件に関して、筆者の解釈だったり解説が含まれていて、
わかりやすい部分も多分にあったのですが、
読み終わった後に「よし、何しよ・・・」となってしまうような内容と感じました。
没頭するための一つのソリューションとして、ニコ生配信したりというのが例にあるんですけど、正直これができる人はやっているし、なかなかハードルが高いことだと思います
なので実際に没頭している人が選んだとしたら当たり前のことを書いているし、
没頭することの大切さを知りたい人が読んだら、ある程度の納得感はあるのですが、結論は没頭することは人生幸を幸福にする1要素ですよという1文に集約されてしまうので少し弱い印象です。
さらに没頭したいと思っている人が読む場合は、もう少し具体的な没頭するための方法であったり没頭するために必要なことや、没頭するための事例であったりというものが具体的に書かれていた方がよかったのかなと個人的に思いました。
あと、なぜか文章が非常に読みにくく、
文章の構成自体は話し言葉のように書かれており
文字と文字の間は広めにとっているため、
書かれている内容は全体的に薄い印象です。
この薄い印象を効果的に使おうとする場合は、
難しい内容であったり根拠がしっかりしてあるようなことを説明する場合は難しい言葉で説明するのではなく、簡単な言葉だったり理解しやすいような言葉で説明すると理解しやすいし、取り掛かりやすいメリットがあると思うので、そういう目的の場合は効果的だと思うんですが、
今回は内容自体も少し薄い印象なので全体的に学びが少ないかなと個人的に思ってしまいました。
なのであまり個人的おすすめはできない本です。
著者の言っていることや著者の思いに関しては大賛成で共感することが多いですが、
没頭したいと思っている人は少し物足りなさを感じると思います。
1つ面白かったのは没頭する条件として挙げられているもので
不安→開き直り→没頭
というプロセスが必要だという内容は面白いと思いました。
不安を感じるということは、その人にとって大切なことでありその人が重要だと思っていることである。確かにどうでもいいことに対して不安は感じませんもんね。
なのでその不安の感情自体をまずは肯定的にとるべきで、その後は開き直りが必要になります。
不安のままだと何も行動することができないし、萎縮してしまいます
そこを開き直り行動することで没頭することができるというものです、
確かにその通りだと思います。
しかし、この不安という考え自体も多様であり、一概にもこのプロセスプロセスを全て当てはめることができるとは思わないです。
どちらかと言うと没頭したことを振り返ってみると,
開き直ったね、不安があったね
というふうに、没頭することができる人の内容なので
再現性がないですね。
没頭したいと思うそのためには不安にならないといけない、
でも何に不安になったらいいかわからない、、、
もはやそのこと自体が不安だというようなループに陥りかねないと思います。
ですのでこの著者自体が好きな方にはお勧めしますが、
没頭したいと思っている方にお勧めできないですね。
ちょっとネガティブになってしまいましたが、以上です。
口コミは?
呆然とするほど内容がありませんでした。
つまらないを解決するために没頭できるものをずっとやりましょう。というだけで、没頭できるものの見つけ方、みたいなことは書いていません。
著者は流されるままにアナウンサーになったようなので、書けるわけもないけど。自分がいかに楽しんで仕事してるかをアピールしてるだけの本でした。大変無駄な買い物をしてしまいました。
少し個人的にはこれに近い内容ですね、、
この本は、自分の人生を変える方法の、その一つを学べると思います。具体的に書かれているので、実践してみようと思いました。電子書籍でも少し高いですが、読んでおいて損はないと思います!
具体性を見いだせたのですね、それは凄い!
日頃やりたいことがあっても一歩踏み出せずモヤモヤしている人や、そもそもやりたいことが分からない人にオススメ!!とにかく、最初は『不安』だけど、えいやと『開き直り』、その先に『没頭』があって、好きなことを実行していけると思う!!そんなことを教えてくれる良書。
「フロー状態とは~~~~である。」
という本はたくさんあるが、じゃあどうしたらフロー状態になれるの?という疑問に答える本はほぼ無い
言い換えれば学術論文を易しく説明したものが多かった。一方でこの本は「フロー状態になる方法を体系化した」という点においてもの凄い価値がある。フロー状態ってなんぞ?という人も良し。「幸せ」ってなんだ?と悩める人にも良し。なんかつまんねーなーと思ってる人にも良し。
膨大な知識と知識人の知恵が背景にあるにも関わらず、まとめ方が上手くサクッと気負わず読めてしまう。
まさに没頭しているだろう。
読んでみると物事に取り組む際の姿勢が変わります。
没頭力、というキーワードで全体がまとめられているので、本の内容すべてを覚えていなくても、この言葉を頭の片隅に置いておくだけで、日々の行動に活かしやすいです。内容もかなり噛み砕かれており、普段本を読まない人でも読めるはずです。